■年上彼氏様□


「ぅん………」



小さく答える桜羽



桜羽を引き寄せて、抱き締めた



「大丈夫、だから寝ような?」



「うん…」



■■■■■■■■■■



和沙の体温が心地いい



「…っ……っ…」



なんか、分からないけど涙がとまらない



声を殺して泣く



「みわ…?」



寝ぼけた声の和沙



「…何…泣いてんの?」


「分かんない…」



和沙は驚いたように言った



「寝ねぇとダメだぞ?」



優しく頭を撫でられる



また涙が溢れた



「あー、そんなに泣くなよ」



目を刺激しないように、優しく涙を拭き取る和沙



和沙の優しさが、嬉しい



こんなに、嬉しい涙は初めて…



「もう、大丈夫…寝よ?」



「おぅ」


< 87 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop