■年上彼氏様□
□迷子■
「あの、この制服の高校って何処ですか?」
「あっちだよ」
「ありがとうございます」
人に聞けば、高校にたどり着ける…はず!
………
なんでぇ…
私は何故か、街の裏路地にいた
どうやったら、こんな所に来るのぉ!!!
「がーがー!!」
「キャ!」
…
「か…カラスか……」
携帯の時刻を見ると、8時すぎ…
完璧遅刻するよ……
とにかく、街中に出なきゃ!
やっと街に出たと思ったら、人がたくさん
「どうしょぅ…」
たくさんの人の中にいると、1人で孤立してる感じがした
「ふ…ぇっ…」
ここどこ……
涙が頬を伝う
「よっ!」
いきなり、パシっと肩に腕を乗せられた
「この制服、私立の蘭寒(ランカン)のじゃん」
男の人達…!!
恐いっ…
「なんで、泣いてんの~?俺らに話してみろよ」
「やぁっ……」
2人の男の人は、私を少しずつ人だかりの少ない方へ引きずっていた