W i l l B e H a p p y

ガラガラ~。

教室に入るともう授業が始まっていて、

みんなの視線が一気に私へと向けられた。

「先生。今日、早退します」

そう言ってカバンに荷物を入れ教室を出た。

門に向かう途中、3年のあたまの占本 由佳(うらもと ゆか)が

私を待っていた。

「2年のブスのお出ましだょ」

すると影に隠れていた3年が出てきて

あっとゆーまに私を囲んだ。

「んどくせっ。」

「は?今なんつった?」

「めんどくせぇ。っつったんだょ。
 聞こえねぇーのかよ。このずんぼうが!」

(※ずんぼうとは広島の方言で聞こえないのか?とゆう意味)

「夢ぇ~!」

誰の声だょ。

あっ。水野か・・・。

ってお兄ちゃん!?

暢気に人の名前呼んでる状況じゃないでしょ?

やべぇよ。

「あ、夢みーっけ!。この人たち誰?友達?」

どーみても友達じゃないでしょ?

普通、友達が囲みますか?

「3年の先輩だょ。」

「へー。早く帰ろーや」

「ぅ、うん。」

お兄ちゃんの方へ向かった。

「逃げんなコラ!」

由佳が私を叩いた。

はずなのに痛くない。

「いくら先輩だからといって
 暴力はいけないんじゃないですか?」

えぇ?

あの、のほほーんってした、見るからにマイペースな

お兄ちゃんがこんなに強いなんて・・・・。

「っくそ」

そう言って3年の女子は行ってしまった。
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