遥か。

最初の頃は走るので精一杯だったんだけど、
今では拓ちゃんと走るこの時間が楽しみになってる自分がいる。




「佳奈っ!俺の話聞く気ある?
お前ってたまに自分の世界に入るよなぁ〜?」



「べつに自分の世界になんか入ってないしっっ!」




ちょっと赤くなった顔を見られたくなくて、
下を向いて拓ちゃんの隣に座った。




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