‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「当然、その中で、最も価値ある物に決まっとろうが」




「まさか、吉虎丸様は、“神隠すの勾玉”を!?」




 秀郷が、大仰に頷く。




「さよう。

吉虎の咒の源じゃ。

因縁が生じたのであろう。

持って行かれたわ」




 秀郷は、相も変わらず、淡々とした口調で、感情は込められていないように思えた。




 その時、吉虎丸を見つけ出せず右往左往していた家臣団が、秩序だった動きを見せ始めた。
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