‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 だが、そういう時程、子供はなかなか泣き止まないものだ。




 いっそう、大きな声で泣き始めた。




 旅の男も、何事かと近寄って行こうとする。




 傍らに置いてあった荷物を、意外な程軽々と持ち上げた。




 男が近寄って行ってみると、なるほど、子供の膝小僧からは、大袈裟なくらい血が溢れていた。




 もっとも、男には、それが、見た目程ひどい怪我ではないことが分かった。
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