‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 そう言うと、男は、懐から手ぬぐいを出し、それを川の水で湿らせる。




 そして、怪我をした少年の膝小僧を、それで拭った。




 その時には、少年は、既に泣き止んでいたが、怪我をした膝が沁みたのか、また泣きそうな顔になった。




 男が、そんな少年に、声を掛ける。




「少し沁みるかも知れんが、すぐに怪我が良くなるからな。

男の子はこんなことで泣いちゃ、いかんぞ!」
< 106 / 445 >

この作品をシェア

pagetop