‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「すまねえな。

もう暫く待ってくんねえか?

数日中に仕上げちまうからよ」




「いや。

そっちのほうは気にしなくてもいい。

別に、急ぎってわけでもねえからな」




 平吾は、鍛冶屋だが、刀は鍛えない。




 日常に使われる包丁などの刃物を鍛える鍛冶屋だった。




 その腕は、花鵠國随一といってよい程の、名工だった。




 それで、城代の重元の仕事として、包丁の製作を請け負っていた。
< 115 / 445 >

この作品をシェア

pagetop