‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 その言葉の語尾に、激しい咳込みが、重なった。




 今にもしゃがみ込みそうな塩梅だったので、断十郎が慌てて駆け寄る。




「大丈夫かい?

もう休んだほうがいい」




 そう言うと、平吾を布団まで支えて行く。




「すまねえ・・・・・・」




 平吾が咳込みながら、弱々しく言った。




「なあ、とっつぁん・・・・・・。

平治(ヘイジ)の奴は、まだ帰って来ねえのかい?

あいつもいい腕してたじゃねえか?」
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