‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 断十郎の言葉に、平吾は不愉快そうにそっぽを向いた。




「あんな・・・・・・、阿呆のことは知らねえよ・・・・・・。

旦那も、もうあいつのことは、忘れてくんな!」




 断十郎は、咳込みながら強がる平吾を、気遣わしげに見ていた。




「じゃあ、俺はもう行くけどよ。

とっつぁんは、無理せず、しっかり養生するんだぜ!」




 断十郎は、背を向けて、拗ねたように寝る平吾に、内心でため息を吐きつつ、鍛冶屋を出た。
< 118 / 445 >

この作品をシェア

pagetop