‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 断十郎は、自分にそう言い聞かせ、団子をほお張り、茶を啜(スス)った。




 断十郎が、そうやって一息つくと、どこからともなく声が掛かった。




「一息つけたか?」




「ええ。まあ」




 誰が?どこから?というような声だったが、断十郎は慣れているようで、全く動じない。




 声は、浪人風の男から掛けられたものだった。




 男は、風景を愛でながら一休みしている、といった風情だ。
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