‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 断十郎のほうも、相変わらず、街道を行き来する人々を何となく見ているといった様子だった。




 傍から見ていると、この二人が会話をしようとしているとは、とても思えまい。




 実際、二人は、ほとんど口を動かすことなく会話していた。




「で、今日はどのようなご用件で?」




 断十郎の問い掛けに、浪人風の男は、悠然と茶を啜る。




 そして、やはり口をほとんど動かさずに言った。
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