‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 秀郷の声と表情に、この時初めて、苦悩の色が浮かび上がった。




 膩玖は、無言で頷くと、何者かの名を短く呼んだ。




「鏘緋(ショウヒ)!」




 2、3歩進むうちに、まるで、空間から滲み出るように、女が一人現れた。




 妖艶な女だ。




 忍の格好をしている。




「お呼びでございますか?

秀郷様。膩玖様」
< 14 / 445 >

この作品をシェア

pagetop