‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 重元は、断十郎を信頼している。




 だからこそ、このような特殊任務に断十郎を抜擢したのだ。




 断十郎は、妖退治の最前線で戦っている。




 最前線に居る者の勘は、決して軽んじるべきではない。




 重元は、そのことをよく理解していた。




「分かった。

心しておこう。

足労だが、そのことについても調べておいてくれ」




 そう言うと、何事も無かったかのように、重元は立ち上がる。




 そして編笠を被ると、断十郎と視線を合わせることもなく、城下のほうへ去って行った。
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