‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 断十郎が、ポリポリと頭を掻く。




 妖が、妖の姿のまま、遊女の下に通うはずもない。




 普段は、人と変わらぬ姿をしているだろう。




 もっとも、遊女は得てして勘が鋭い。




 断十郎としては、そこに期待しているのだ。




「そうだな・・・・・・。

例えば、最近、城下を騒がせている強盗に関してとか。

あるいは、流行り病に関してとか・・・・・・」




 花鶏が、なまめかしい姿態のまま、唇に指を当て、考える。
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