‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「おや?

お役人様。

こんな夜更けにどのようなご用件で?」




 男が、どこか警戒するように尋ねる。




 こんな夜更けに、役人の格好をした者が来るのだから、何事かと思うだろう。




「こんな夜分に、すまねえな。

たいした用事じゃないから、まあ、気を楽にしてくれ」




 それでも、二人の表情は、あまり変わらない。




「ちょいとここに、流行り病に良く効く薬を売ってる薬師が居るって聞いたんだが・・・・・・」




 断十郎のその言葉で、ようやく二人は得心した表情になり、警戒を解いた。
< 170 / 445 >

この作品をシェア

pagetop