‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 まるで、小屋から漏れる光さえも厭(イト)うているかのようだった。




 闇の中に佇んでいるため、その顔は、はっきりと見えない。




 それどころか、存在自体に、現実感が無い。




(ホントに、目の前に居るのか?)




 平治が、薄気味悪く思った。




 もっとも、この男は、いつもこうなのだ。




 平治も、何度か立ち会ったことがあるが、未だにその顔をはっきりと見たことはない。
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