‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 そんな腕前を持つ吉虎丸に、遠慮も加わって、追い詰めることは出来ても、捕えることまでは出来ずにいたのである。




 秀郷の姿を見付けた老臣の一人が、慌てて寄って来る。




「面目しだいもございません。

吉虎丸様のお目付け役を仰せつかっておきながら、私がいたらぬばかりに、このようなことに・・・・・・」




 老臣は、生真面目さを象徴するかのような、真摯な眼差しを曇らせ、恥じ入るように言った。
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