‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 だが膩玖は、そんなことをいっこうに気にすることもなく、その寺の門をくぐって行く。




 門の中も、荒れ具合はひどく、奇怪な草や木が、無秩序に生い茂っていた。




 しかし、それでも、虫の姿はまるで見えない。




 普通ならば、これ程草木が茂っていれば、そこには、無限とも思える数の虫達が棲息しているであろうに・・・・・・。




 もし旅人が、何かの間違いで、この寺に迷い込めば、ここは本当に人の世か、と疑うであろう。




 自分が魔界にでも迷い込んでしまった、と恐怖に囚われるに違いない。




 つまり・・・・・・。
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