‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 目付きがやけに鋭い。




 哀れな獲物を目の前にした餓狼のようであった。




 辺りに充満している瘴気は、この男が発しているのではないか、と疑いたくなるような、禍禍しい雰囲気を醸し出していた。




「玄讖坊様、城主の命により、鏘緋を花鵠國へ派遣いたしました」




 それを聞き、玄讖坊が目を細める。




「ほお。

鏘緋を花鵠國へな・・・・・・」




「全てが、予定通り進んでございます」




 膩玖が恭しく、頭(コウベ)を垂れた。
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