‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 文字通り、あっという間も無く、その場で動けるのは、甚兵衛とリーダー格の男だけになってしまった!




 リーダー格の男は、ぽかぁんと呆けたように口を開けている。




 甚兵衛の動きが、あまりにも鮮やかすぎて、現実味が無いのだ。




「ちょ・・・・・・、ちょっ、待っ・・・・・・!

てめえ、いったい何者だぁ!?」




 リーダー格の男が、あわてふためく。




「私ですか?

私は、ただの仏師です。

ご用の際は、よろしくどうぞ」




 甚兵衛が、にこやかに言う。




 まるで、甚兵衛から爽やかな風がそよいでくるかのようだ。




 そのあまりのギャップに、リーダー格の男の困惑はいっそう増した。
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