‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
(こんな仏師の世話にはなりたかねえ・・・・・・)




 心の底から本気で、リーダー格の男はそう思った。




 この男の相手をすると、自分の供養のための仏像を彫ってもらうことになりそうだ。




「あ〜、その、なんだ・・・・・・。

俺ぁ別にあんたをどうこうしようってわけじゃねえんだ」




 リーダー格の男は、不利を悟ると、見事に掌を返した。




「そうだ!

あんた、人を捜してるっつってたな?

平治っつったかな?」




 甚兵衛が、ため息をつく。




「やはり、知ってたんですね?

さっきは知らないと言ってたのに」




 甚兵衛が、鋭い目で見ながら、細かい指摘をする。
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