‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「あっ!

いや、すまねえ!

こっちにもいろいろと事情が・・・・・・」




 リーダー格の男は、しどろもどろになりながら取り繕う。




「そ、そんなことより、あれだ!

俺ぁ、鬼兵(キヘイ)ってんだ。

そいつの情報、あんたに教えてやるよ」




 甚兵衛のほうも、情報さえ得られるのなら、これ以上事を荒立てる気はさらさら無い。




 倒した男達も、充分手加減している。




 すぐに目を覚ますだろう。




 鬼兵は、倒れている子分達の様子から、それを悟った。




「あんたの捜してる平治ってえのは、鍛冶屋の息子で間違いねえよな?」




 甚兵衛が頷く。
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