‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 鬼兵は、それを満足げに見ていたが、不意に表情を改め、険しくなった。




「そいつ・・・・・・。

今は、強盗の一味になってるぜ!」




「本当ですか!?」




 断十郎からは真面目な男だと聞いていたし、甚兵衛自身もそんな風に感じていたのだが。




 魔がさした、とでもいうのだろうか?




 甚兵衛の表情も険しくなった。




「最近、ここいらに妙な奴が流れて来たんだ。

つるっぱげのコワモテでよう!

えらくガタイはいいんだが、身なりは浪人風の男だ!

鉄燎とか言ったな。

そいつが、武家やら商人やらの次男、三男坊を集めて強盗を働いてるらしい。

俺達とは毛色が違ってるくせに、ここらをウロチョロしやがって目障りでしょうがねえ!

何とかしようと考えてたところに、あんたが来たんだ。

いきなり襲って悪かったな。

とは言っても、こっちが一方的にやられただけだが・・・・・・」
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