‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 娘は、言われた通り、すぐに酒を持って来た。




 少年は、酒が置かれる様を、よだれを垂らさんばかりの表情で見詰めている。




 そして、置かれた途端、もう待ちきれないといった様子で猪口に注ぎ、一口あおった。




「くぅっは〜!

うめぇ!」




 なんとも、少年らしからぬ様子で、酒をグビグビと飲み干していく。




 瞬く間に酒瓶を空にすると、もう一本注文した。




 今度は、酒と一緒に焼き魚と麦飯がやってきた。




 それを見て、少年が舌なめずりをする。




 よっぽど腹が減っていたのか、少年は凄い勢いで、掻き込んでいく。




 麦飯を掻き込んだかと思うと、酒を飲み、焼き魚をつつく。




 少年は、大忙しだった。
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