‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 向かいの少年は、まだ若い青年を従者のように連れていた。




 青年はまだ20歳かそこらだろう。




 戸惑った様子で、少年二人を交互に見ていた。




「経輝(ツネテル)。

さっさと座れ」




 向かいの少年は、戸惑った様子の若者に隣の椅子に座るよう促した。




 怖ず怖ずと、青年が座る。




「師匠・・・・・・。

この方は、いったい?」




 驚くべきことに、青年は、まだ年端もいかぬような風貌の少年を、“師匠”と呼んだ。




 何を教わっているというのであろうか?




 青年の戸惑った様子は相変わらずだったが、少年のほうは平然と構えている。




「藤内(トウナイ)だ」




 そして、短く言った。




 青年の顔が瞬く間に驚愕で彩られ、まじまじと対面に座るみすぼらしい少年を凝視してしまった。
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