‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
2
闇の中に佇む男が、月明かりに照らされて、その姿をあらわにする。
凪は、その姿を見て、昼間会った男だと悟った。
少々、バツが悪い。
「何者だ!?
てめえは!」
強盗団の一人が怒鳴り付ける。
凶悪な様子で、牙を剥き出しにした。
だがその男、甚兵衛は、明らかに異常な事態を前にしながら、ニッコリと笑っている。
「私は、ただの仏師です。
以後、お見知り置きを」
平然とそう言った。
(ただの仏師が、こんな状況で、こんなに平然としてられるわけない!)
凪は、心の中でそう思ったが、甚兵衛のその態度は、頼もしく感じられた。
しかし、強盗達にとっては、得体の知れない邪魔者だ。
妖に変化した自分達を見て、平然としていられるような人間は、ただ者であるはずがない。
凪は、その姿を見て、昼間会った男だと悟った。
少々、バツが悪い。
「何者だ!?
てめえは!」
強盗団の一人が怒鳴り付ける。
凶悪な様子で、牙を剥き出しにした。
だがその男、甚兵衛は、明らかに異常な事態を前にしながら、ニッコリと笑っている。
「私は、ただの仏師です。
以後、お見知り置きを」
平然とそう言った。
(ただの仏師が、こんな状況で、こんなに平然としてられるわけない!)
凪は、心の中でそう思ったが、甚兵衛のその態度は、頼もしく感じられた。
しかし、強盗達にとっては、得体の知れない邪魔者だ。
妖に変化した自分達を見て、平然としていられるような人間は、ただ者であるはずがない。