‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜



「ねえ、あんたって何者?」




 凪は、甚兵衛のあとについて行きながら、疑問を口にする。




「あの化け物達を見ても平然としてたもんね!

ただ者じゃないよね!」




 役人達からは、どうやら逃げ切れたようだ。




「あたしは凪。

あんたは?」




 甚兵衛が不意に立ち止まる。




「どうしたの?」




 凪は、さっきの化け物達がまたやって来たのか、と僅かに警戒の色を見せる。




 甚兵衛が、凪を振り返った。




「凪さん」




「凪でいいよ」




 凪が、自分をさん付けで呼んだ甚兵衛に対して、思わず笑みを零す。




「あんたは?」




「甚兵衛です。

そんなことより」




 甚兵衛が、どこか険しい表情で凪を見る。




 凪は、キョトンとした表情で、そんな甚兵衛を見ていた。
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