‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 そんな平治を、平吾が鼻で笑う。




「俺は、てめぇみてえに、一人じゃ何も出来ねえひよっこじゃねえんだ!

おめぇに言われなくたって、勝手にするぜ!

それをてめぇはなんだ?

ロクに大した腕も無え半人前が、いっちょ前のこと言うじゃねえか!」




 馬鹿にしたような口調が、平治の神経をいたく逆なでした。




「誰が、半人前だ!

俺は、もう一人前だ!

親父のほうこそなんだ?

この有様は!

俺と親父、どっちのほうがみすぼらしいと思ってやがるんだ!

俺は親父とは違うんだ!

立派な刀鍛冶になるんだ!

だいたい、こんなチンケな所で、せこせこ包丁なんか作って何になるんだ!

くだらねえ!」




 平治が吐き捨てるように怒鳴る。




「てめぇ・・・・・・。

くだらねえ、だとぉ」




 平吾も感情が高ぶり、我を失いかけた。




 しかし、その時、激しく咳込みだした。




 そのせいで、平吾は一言も喋れなくなった。




 あまりに激しい咳込みに、さすがに平治も心配になり駆け寄ろうとした。
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