‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 その時、唐突に、断十郎は平吾の心を悟った。




 平吾は、やはり平治に帰って来てもらいたいのだ。




 しかし、病のせいで強がることさえ出来ない自分の弱さを、悔しがってもいたのだ。




 断十郎は、平治に帰って来てもらいたいという平吾の本心を確かに見抜いたのだ。




「それが・・・・・・、人間ってもんだよ・・・・・・」




 断十郎が、呟いた。
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