‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 しかし、それと同時に、どうしても他の三人を信用出来ない自分も居たのだ。




 平治は、自分が救いようのない闇に堕ちていっているのを実感しつつあった。




 そんな矛盾を抱えながら、平治が他の三人に合図を送る。




 三人とも、程なくすると、庭に侵入する。




 ここまではほとんど音をたてることはなかった。




 だが、屋敷内に侵入すると、そんな配慮はしない。




 このあとの殺戮を思ってか、京允が舌なめずりをする。




 平治は、狂気を宿したその顔を見て、心底ゾッとした。




 鉄燎が、全員に合図を送る。




 それを機に、強盗団は屋敷に押し込んだ。
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