‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「なあ、あんた・・・・・・。

これを探してるんだろう?」




 店主が、血を滴らせ、血まみれの鍵を差し出すようにして、ユラユラと体を揺らしながら平治に近付いて来る。




 平治が、じりじりと後退りする。




 だがすぐに、壁際まで追いやられ、これ以上、後ろに下がれなくなった。




 店主が、恨めしそうな表情で、平治を睨む。




「これを・・・・・・探してるんだろう?」




 迫り来る店主を突き飛ばすようにして、平治が部屋から転がり出る。




 ちょうど、そこへ他の三人も慌てて駆けて来た。




 三人共、変化をしたあとの姿だ。




「おいっ!?平治!?

ここはなんかやばいっ!

急いでずらかるぞ!」




 鬼の姿の正六が慌てふためいた様子で言う。




 三人の後ろから、血まみれの家人達が追って来るのを、平治も見た。




「何が起きてるんだ!?」




 平治が怯えながら、問い掛ける。




「知らねえよっ!

今は、余計なこと考えてねえで、さっさとずらかるんだよ!」




 京允が、平治に怒鳴り付ける。
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