‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜



「おいおい、いきなり斬り付けるとは、物騒な連中だなぁ」




 少年が呑気に言う。




「貴様!

何者ダ!?」




 少年は、気色ばむ鉄燎を、さも愉快そうに見る。




「貴様・・・・・・だと?

無礼だぞ、貴様!」




 からかうような口調で言う。




 そして、唐突に真顔になった。




 その顔を見て、平治はわけも分からず震え出した。




 それが、恐怖によるものだと気付く。




 少年の顔は、少年らしからぬ程、冷酷なものだった。




 気が付くと、金色の瞳で、一同を見ていた。




 少年が、呟くように名乗った。




「藤内だ」




「何!?」




 誰が発した声だろう?




 平治には分からなかった。




 あるいは、自分が言ったものかも知れないし、その場に居た全員が言ったのかも知れない。




 それ程、その名は聞き捨てならなかった。
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