‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「ふざけんなよ・・・・・・!

そんな理由で俺達に襲い掛かったのかよ!」




 正六が思わず漏らす。




 その正六を藤内が睨む。




「そんな理由?

お前らは、まともな理由があって強盗をしてるってのか?

お前らのほうこそ、くだらねえ理由で暴れ回ってんじゃろうが!」




 藤内に一喝されて、正六が顔色を失う。




 その時、藤内の意識が、鉄燎から逸れた。




 そう見て取った鉄燎は、藤内に斬り掛かった。




 だが藤内は、隙など作ってはいなかった。




 鉄燎の刀を、今度は雷の左腕で受ける。




 刀を伝い、鉄燎を雷が襲った。




 凄まじい激痛に鉄燎は刀を放してしまった。




 藤内が、呻きながら激痛に堪える鉄燎を愉快そうに見る。




「くっくっく。

どうじゃ?ドブネズミ・・・・・・。

儂の雷は格別気持ちええじゃろうが」




「オ・ノ・レェ・・・・・・」




 鉄燎が歯軋りをする。




 その瞳が赤く光りだした。




 そして、次の瞬間!




 鉄燎の体が盛り上がった。




 半獣半人だった鉄燎が、さらなる変化を遂げていく。
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