‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 それは、足だけではない。




 もはや藤内の体は、至る所、骨が剥き出しになっていたのだ。




 藤内が、見るも無残な姿で、悔しそうに鉄燎を見た。




 藤内の体が大きく傾き、そして崩れるように倒れ伏してしまった。




 最後の最後に呟いた言葉は、誰にも聞き取れない程、弱々しいものだった。




「やりやがった・・・・・・。

鉄燎が、あの藤内を倒したぞ!」




 正六が、信じられないと言う風に声を上げた。




「俺達ぁ、無敵だ!」




 京允も叫ぶ。




 鉄燎が、骨だけになった藤内の頭蓋骨を軽く蹴飛ばす。




「クックック。

藤内、恐ルルニ足リズ!」




 ホッとした安心感からか、強盗達の興奮が沸騰する。




 平治以外の者は大笑いしている。




 そんな中、平治がぽつりと疑問を口にした。




「なあ、この幻は藤内が作ったもんじゃないのか?」




「幻?」




 興ざめしたように、京允が平治を見る。
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