‡Ｇ†Ｏ†Ｄ†ｓ‡〜討魔の一刀〜

「おい！

鉄燎はどうした!?」




　目が慣れているとはいえ暗闇のせいで、表情までは分からないが、小男は当惑したように詰問する。




　相手が見知った者であることに京允は落ち着きを取り戻したらしい。




　淡々とした口調で言った。




「･･････死んだ。

殺されたよ」




「!?

何っ!?

殺された!?

殺されたってどういうことだ!?

誰にやられた!?」




　案の定、小男は驚愕をあらわにした。




　それに対して、すっかり落ち着きを取り戻した京允は冷静な口調で言う。




「藤内だよ。

藤内が出たんだ」




「藤内だと!?

なぜあの化け狐が鉄燎を襲う!?」




「そんなことは知らねえよ！

縄張りがどうとか言ってたな！」




「何てことだ･･････」




　小男は、何かを考え込むように沈黙した。




　その時、正六が材料を小屋から持って来た。




「ほらよ。

今回の材料だ」




　小男が、怪訝そうに京允を見る。




「心配するなよ。

鉄燎が居なくなっても、俺達がやってやるよ！」




　そう言って、酷薄な笑みを浮かべる。