‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 平治が嫌がることをわざとやっているんじゃないか、と勘繰ってしまう。




「なあ平治。

俺達ぁもう三人でやるしかねえんだ。

お前もいい加減に、俺達の本当の仲間になろうぜ!」




 正六が煙管を恍惚とした表情で吹かしながら言った。




(本当の仲間?

それって要するに化け物になるってことじゃないか!)




 平治はそう思いながらも煙管を受け取る。




 なんとかごまかせないかと考えたが、京允の冷酷な視線が気になった。




「仲間になるのが嫌だってんならしようがねえ。

そん時は・・・・・・」




 京允が、刀を抜くそぶりを見せた。




 その雰囲気は冗談には思えない。




 いや。




 恐らく、本気だ。




 平治は、そう確信していた。




 それと同時に、どうあっても抗いきれないと悟った。




 平治が、煙管をくわえる。




 そして、煙を吸い込んだ。




 勢いよく吸ってしまったため、激しく咳き込んでしまう。




 そんな平治を、二人が大笑いする。
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