‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
4
断十郎は、花鵠城下からやや外れた所にある茶屋で団子を頬張っていた。
だが、サボっているわけではない。
とてもではないが、今の花鵠城下は、役人がサボっていられるような状況になかった。
そのせいか、断十郎が団子を頬張る様も、どこかやけ食いのようにも見えた。
断十郎の隣では、浪人風の男が、断十郎など知らぬげに茶を啜っている。
「申し訳ありません・・・・・・。
重元様・・・・・・。
不甲斐ない有様で」
断十郎が、器用な喋り方をする。
団子を口いっぱいに頬張りながら、小声で周りの者に聞き取れぬよう喋る。
断十郎の会話の相手は、隣の浪人だ。
だが、周りの者は、そうとは気付くまい。
浪人のほうも、ほとんど口を動かすことなく、断十郎に応じた。
「致し方あるまい。
お前のせいではなかろう。
妖どもが一枚上手、というだけだ」
主の言葉に、断十郎は甘い団子を食っているにも関わらず、苦虫を噛み潰したような表情になった。
だが、サボっているわけではない。
とてもではないが、今の花鵠城下は、役人がサボっていられるような状況になかった。
そのせいか、断十郎が団子を頬張る様も、どこかやけ食いのようにも見えた。
断十郎の隣では、浪人風の男が、断十郎など知らぬげに茶を啜っている。
「申し訳ありません・・・・・・。
重元様・・・・・・。
不甲斐ない有様で」
断十郎が、器用な喋り方をする。
団子を口いっぱいに頬張りながら、小声で周りの者に聞き取れぬよう喋る。
断十郎の会話の相手は、隣の浪人だ。
だが、周りの者は、そうとは気付くまい。
浪人のほうも、ほとんど口を動かすことなく、断十郎に応じた。
「致し方あるまい。
お前のせいではなかろう。
妖どもが一枚上手、というだけだ」
主の言葉に、断十郎は甘い団子を食っているにも関わらず、苦虫を噛み潰したような表情になった。