‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「それって、例の強盗なんじゃ!?」




 断十郎が頷く。




「俺もそう思う」




 一方、甚兵衛は不思議そうな表情をした。




「ちょっと待って下さい。

それは少しおかしくないですか?

強盗団は四人組だったのでは?」




「いや。

それは実行犯の話で、裏に何人居るかは分からねえ。

思ったよりも、大人数なのかもな・・・・・・。

それになんか、仲間割れでもしそうな雰囲気もあったな。

あと、もう一つ気になることを言ってたな」




「気になること?」




 凪が興味津々で聞く。




「うむ。

どうやら、仲間が一人殺されたらしい!

それも、驚くべきことに、あの藤内にだ!」




「「えっ!?」」




 甚兵衛と凪が、驚愕する。




「なぜ、藤内が出て来るんでしょう?」




「そいつは分からねえな・・・・・・。

だが、あいつにとっちゃあここら辺は、縄張りみたいなもんだろう。

その中で好き勝手されるのが、気に食わないだけかもな」
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