‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
5
甚兵衛が鬼兵から話を聞き、城下に戻って来る頃にはすっかり日が落ちていた。
だが甚兵衛は、休まず鬼兵から聞いた旅籠《三浦屋》に行く。
「さて・・・・・・。
どうしますか・・・・・・」
三浦屋まで来たはいいが、二人相手に無謀なことは出来ない。
何とか、二人組を別々にしたいところだ。
かといって、宿の者に呼び出してもらおうにも、甚兵衛は大雑把な風体しか知らない。
名前も知らないのでは、呼び出してもらうことも出来なかった。
「仕方ありませんね」
甚兵衛がポツリと呟く。
そして、一瞬だけ、殺気を込めた気を発した。
これで何か動きがあるかも知れない。
もっとも、ほとんど一か八かだが。
しかも、場合によっては二人出て来るかも知れない。
まあ、二人出て来た時は顔を覚えておけばいい、と甚兵衛が考えていた時、宿の外に何者かが出て来た。
小柄な人物だ。
侍の格好をしており、少年のような外見だった。
だが甚兵衛は、休まず鬼兵から聞いた旅籠《三浦屋》に行く。
「さて・・・・・・。
どうしますか・・・・・・」
三浦屋まで来たはいいが、二人相手に無謀なことは出来ない。
何とか、二人組を別々にしたいところだ。
かといって、宿の者に呼び出してもらおうにも、甚兵衛は大雑把な風体しか知らない。
名前も知らないのでは、呼び出してもらうことも出来なかった。
「仕方ありませんね」
甚兵衛がポツリと呟く。
そして、一瞬だけ、殺気を込めた気を発した。
これで何か動きがあるかも知れない。
もっとも、ほとんど一か八かだが。
しかも、場合によっては二人出て来るかも知れない。
まあ、二人出て来た時は顔を覚えておけばいい、と甚兵衛が考えていた時、宿の外に何者かが出て来た。
小柄な人物だ。
侍の格好をしており、少年のような外見だった。