‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「遊びじゃないことぐらい分かってる!

それに・・・・・・。

一人で居たくないの!

一人で居るほうが、何が起きるか分からないわ!」




 凪が上目遣いで甚兵衛を見る。




「凪・・・・・・。

私達について来るほうが、ずっと危険なんです!

聞き分けのないことを言わないで下さい!」




 どちらも、一歩も引かない。




 それを見た断十郎が、ため息混じりに割って入った。




「甚兵衛、時間が無いんだろ?

仕方ねえから凪も連れて行こう!」




 それに対して、何か反論しようとした甚兵衛を、断十郎が目で制した。




 そして、凪のほうを向いた。




「凪・・・・・・。

実際の戦いになりゃあ、俺達は手一杯で、とてもお前をかばうことは出来なくなるかも知れねえ。

自分の身は自分で守れるか?」




 凪が真剣な面持ちで頷いた。




「よし!

じゃあ行こう!」




 凪が元気よく頷き、甚兵衛は不承不承といった様子で頷いた。




 三人は、急ぎ《大木屋》に向かった。
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