‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
“神隠すの勾玉”は、神の活動を停止させる力がある。




 百葉の能力も、神の活動によって生み出されるのだ。




 神を停止させれば、能力自体が発動しない。




 しかし、彝経九郎は・・・・・・。




「下がっておれ、と言ったはず!

そもそも、お前がこんな所で疲弊しては、あいつらを手伝うことなど出来なくなるぞ!

それに、触れることが出来ん、というのであれば、触れずにやれば済むだけのことだ!」




 彝経九郎がそう言うと、その刃がぼんやりと輝き出した。




「ほう。

たいしたものだな。

貴様いったい何者だ?

まさか、藤内ではあるまいな?」




 百葉が、どこか余裕を感じさせながらも、僅かに警戒するように問い掛ける。




「藤内だと?

あいつと一緒にするな!

俺は彝経九郎だ」




「何と!?」




 百葉が驚きもあらわに、まじまじと彝経九郎を見る。




「まさか、藤内だけでなく、彝経九郎までこの城下におったとは!

なぜ、貴様らが人間どもに味方する?」




「フンッ。

藤内の奴は、タダの気まぐれだろう。

俺には俺の都合がある。

貴様には関係ない!」
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