‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 そう言う彝経九郎の腹を探るように、百葉がじろりと睨む。




「まあいい。

確かに、儂には関係のないことだ!

お前を倒せば儂の名も上がる!

ここで朽ち果てるがよいわ!」




 百葉がキシシッと笑う。




「貴様にそれが出来るのか?」




「彝経九郎。

お前では絶対に儂は倒せん!」




 語尾に重ねて、百葉が猛烈なスピードで彝経九郎に襲い掛かった。




 それを光る刃で迎え撃つ。




 彝経九郎が刀を一振りすると、光が刃となって百葉を斬り付けた。




 百葉は、咄嗟に身をよじってかわそうとしたが、あまりに速い斬撃にそれは叶わなかった。




 肩口から右腕を切断された。




 だが。




「むっ!?」




 彝経九郎は、手応えがおかしいことに気付いた。




 百葉がニヤリとする。




「さすがは世に聞こえし大天狗・・・・・・。

触れることが出来ない、というのは、さして足枷にならぬようだな」




 感心したように言うが、百葉は明らかに余裕のある表情を見せた。
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