‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「でも、甚兵衛が!?」




「私のことは心配ありませんよ」




 心配のあまり取り乱しそうな凪に、甚兵衛は平然とした様子で微笑みかけた。




 百葉が怪訝そうに甚兵衛を見た。




「強がるな!

儂に触れて病に罹らぬわけがない!」




 甚兵衛が、不敵に笑う。




「あなたの病毒とやらなら私の雷で焼き殺しましたよ。

それに私は、病だの毒だのには冒されない体質なんです。

ですから、あなたの病毒は通じません!」




 平然としている甚兵衛を、百葉が信じられないといった眼差しで見た。




「ふ・・・ふざけた奴!

クッ。

しかし、そのそっ首切り落とされては生きていられまい!」




「確かにそうですね。

さすがに首を落とされては、私も生きていられません。

ですが、あなたに私の首を落とすことが出来ますか?」




 百葉が憎々しげに甚兵衛を睨む。




「出来るか、だと!

ナメるな!

たかが人間風情がっ!」




 叫ぶと共に、百葉が甚兵衛に襲い掛かった。




 甚兵衛が雷の刃で百葉の攻撃を受ける。




 その度に百葉は雷のダメージを受けているはずだが、体の一部をボロボロと毀れさせながら、攻撃を続ける。




「これは!?」




 百葉の体から毀れ落ちた物を見て、甚兵衛がハッとした。
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