‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
†
甚兵衛が焦りを覚える。
百葉の攻撃は、もはや見境がない。
甚兵衛は自分を守ることで精一杯だった。
身を守りながら、ちらちらと断十郎達のほうを気にする。
断十郎は、凪をかばいながら、懸命に刀を振るい、百葉の攻撃をしのいでいた。
そこに駆け付けられない自分が、甚兵衛には歯痒かった。
断十郎も“御使い”だ。
しかし、その異能は、軽々しく使うべきものではなかった。
そのため断十郎は異能を使わない。
けれど、そのせいで、断十郎は著しい苦境に陥っていた。
そのことに、気が気でない甚兵衛は、その時、隙を作ってしまった。
「甚兵衛!」
凪が悲鳴を上げた。
甚兵衛の隙をついて、百葉が腕を叩き付ける。
甚兵衛は、百葉の攻撃を、辛うじてかわし、反射的に凪のほうを見た。
凪が心配そうにこちらを見ている。
そして、断十郎もこちらを見ていた。
それを見て、甚兵衛が声を張り上げようとした。
断十郎は、甚兵衛のほうに気を取られるべきではなかったのだ。
甚兵衛の目に、断十郎に迫り行く百葉の腕が見えた。
甚兵衛が焦りを覚える。
百葉の攻撃は、もはや見境がない。
甚兵衛は自分を守ることで精一杯だった。
身を守りながら、ちらちらと断十郎達のほうを気にする。
断十郎は、凪をかばいながら、懸命に刀を振るい、百葉の攻撃をしのいでいた。
そこに駆け付けられない自分が、甚兵衛には歯痒かった。
断十郎も“御使い”だ。
しかし、その異能は、軽々しく使うべきものではなかった。
そのため断十郎は異能を使わない。
けれど、そのせいで、断十郎は著しい苦境に陥っていた。
そのことに、気が気でない甚兵衛は、その時、隙を作ってしまった。
「甚兵衛!」
凪が悲鳴を上げた。
甚兵衛の隙をついて、百葉が腕を叩き付ける。
甚兵衛は、百葉の攻撃を、辛うじてかわし、反射的に凪のほうを見た。
凪が心配そうにこちらを見ている。
そして、断十郎もこちらを見ていた。
それを見て、甚兵衛が声を張り上げようとした。
断十郎は、甚兵衛のほうに気を取られるべきではなかったのだ。
甚兵衛の目に、断十郎に迫り行く百葉の腕が見えた。