‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
2
断十郎、甚兵衛、凪の三人は、弔問を済ませ、帰路についていた。
「平治さん、大丈夫かな?」
凪が、ぽつりと漏らす。
「大丈夫でしょう。
平治さんの才能は、平吾さんが太鼓判を押してたんですから。
きっと、立派な鍛冶屋になるでしょう」
甚兵衛が、まるで将来を予知しているかのように言った。
「そうだよね!
・・・・・・・・・・・・。
断十郎の旦那?」
凪がふと、断十郎の様子がおかしいことに気付く。
「どうしたの?
断十郎の旦那?」
断十郎が、厳しい視線で、凪を見た。
「凪・・・・・・。
お前ぇ、あの晩、盗みに入ってたな?」
その言葉に凪の顔色が変わる。
何も、言葉が出て来ない。
あの晩、とは、甚兵衛の家に転がり込むことになった晩のことだ。
断十郎は、そこら辺の事情を、甚兵衛に聞いて知っているのだろう。
「ちょっと待って下さい!
旦那!」
甚兵衛が、慌てて口を挟む。
「てめぇは黙ってろ!
甚兵衛!
てめぇが口出ししていいことじゃねえ!」
断十郎の一喝に甚兵衛は言い返せない。
「あ〜あ」
二人の間に生まれた険呑な雰囲気を壊すように、凪が緊張感の無い声を出す。
「平治さん、大丈夫かな?」
凪が、ぽつりと漏らす。
「大丈夫でしょう。
平治さんの才能は、平吾さんが太鼓判を押してたんですから。
きっと、立派な鍛冶屋になるでしょう」
甚兵衛が、まるで将来を予知しているかのように言った。
「そうだよね!
・・・・・・・・・・・・。
断十郎の旦那?」
凪がふと、断十郎の様子がおかしいことに気付く。
「どうしたの?
断十郎の旦那?」
断十郎が、厳しい視線で、凪を見た。
「凪・・・・・・。
お前ぇ、あの晩、盗みに入ってたな?」
その言葉に凪の顔色が変わる。
何も、言葉が出て来ない。
あの晩、とは、甚兵衛の家に転がり込むことになった晩のことだ。
断十郎は、そこら辺の事情を、甚兵衛に聞いて知っているのだろう。
「ちょっと待って下さい!
旦那!」
甚兵衛が、慌てて口を挟む。
「てめぇは黙ってろ!
甚兵衛!
てめぇが口出ししていいことじゃねえ!」
断十郎の一喝に甚兵衛は言い返せない。
「あ〜あ」
二人の間に生まれた険呑な雰囲気を壊すように、凪が緊張感の無い声を出す。