‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
3
秀郷が膩玖(ジキュウ)を連れ、今にも朽ち果てそうな荒れ寺の門を潜った。
辺りには、凄まじい瘴気が漂っていたが、秀郷は、一向に気にする様子は無かった。
奇怪な草木が生い茂る境内を進み、本堂に向かう。
本堂も、やはり、今にも朽ち果てんばかりの有様だった。
だが、依然として秀郷は、気にする風でもなく、本堂に入って行く。
中は、昼間とは思えない程の闇が蟠(ワダカマ)っていた。
「和尚!
玄讖(ゲンシン)和尚はおられるか!」
秀郷が、この荒れ寺で、ただ一人の生者であるはずの住人に呼び掛けた。
すると、その声に応じるように、闇が人の姿を象(カタド)る。
「これはこれは城主様。
このような荒れ寺へご足労いただき、大変申し訳ございません」
玄讖坊が、慇懃に挨拶をする。
秀郷が、そんな玄讖坊に厳しい視線を送る。
「今日は、面白い知らせを持って来た。
もっとも、和尚はもう知っておるかも知れんがな・・・・・・」
「ほう・・・・・・。
何でございましょう?」
玄讖坊が、何も知らぬ愚者を演じるような、呆けた表情を見せる。
「実はな・・・・・・。
吉虎らしき者を見付けたのだ」
「なんと!?」
玄讖坊が、驚く。
だが、どこかわざとらしくも思えた。
辺りには、凄まじい瘴気が漂っていたが、秀郷は、一向に気にする様子は無かった。
奇怪な草木が生い茂る境内を進み、本堂に向かう。
本堂も、やはり、今にも朽ち果てんばかりの有様だった。
だが、依然として秀郷は、気にする風でもなく、本堂に入って行く。
中は、昼間とは思えない程の闇が蟠(ワダカマ)っていた。
「和尚!
玄讖(ゲンシン)和尚はおられるか!」
秀郷が、この荒れ寺で、ただ一人の生者であるはずの住人に呼び掛けた。
すると、その声に応じるように、闇が人の姿を象(カタド)る。
「これはこれは城主様。
このような荒れ寺へご足労いただき、大変申し訳ございません」
玄讖坊が、慇懃に挨拶をする。
秀郷が、そんな玄讖坊に厳しい視線を送る。
「今日は、面白い知らせを持って来た。
もっとも、和尚はもう知っておるかも知れんがな・・・・・・」
「ほう・・・・・・。
何でございましょう?」
玄讖坊が、何も知らぬ愚者を演じるような、呆けた表情を見せる。
「実はな・・・・・・。
吉虎らしき者を見付けたのだ」
「なんと!?」
玄讖坊が、驚く。
だが、どこかわざとらしくも思えた。