‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「分からん。

吉虎が、今も持っているとは、限らん。

見付からんかも知れん」




 そう言って二人は、崖下を覗き込む。




 ここからでは暗くて、とても下の様子は分からない。




「膩玖よ。

お主の術で探し出せぬか?」




 膩玖は、秀郷を恐縮したように見た。




「恐れながら、それは不可能でございましょう。

“九曜の勾玉”は神器・・・・・・。

私ごときの術は通用しますまい・・・・・・」




 膩玖は、眉間に皺を寄せた。
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