‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 あぐらをかいて岩の上に座り、釣り糸を湖に垂らしている。




 その釣り糸は、もう随分、ピクリとも動いていない。




 少女の傍に置かれている魚籠(ビク)も、空っぽだった。




 つまらなさそうに、大あくびをする。




「釣れない。

なぜ?

はるばる、花鵠國(カコクノクニ)からやって来たのに!」




 少女が、独り言でぼやき始めた。




「大物を釣って来るって、兄者に大見得をきってきたのに・・・・・・。

これじゃあ、兄者のヤツ、きっと笑うよ・・・・・・。

大笑いするよ!」
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