‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 そして、息を止めると、少年の口に、自らの口を押し当てた。




 吸った空気を、少年に吹き込む。




 それを、何度か繰り返した。




 すると、やがて、少年が咳込み、意外に思える程大量の水を吐き出した。




 少女が見守る中、少年の呼吸が、次第に安定していく。




 だが、意識は戻らない。




 顔色も、まるで死人のように、悪かった。




 少女が、腰にぶら下げているいくつかの小袋から、一つを開け、中の物を取り出した。
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